2013/1/15から「PlayStation延長保証サービス」なるものを始めていたようです。
但し、2013/1/15以降に購入したものが対象です。
加入可能な期間は通常保証が切れるまでです。Apple Careのように購入後3ヶ月と保証が切れる遥か前に判断しなければならないものと比べて良心的です。PS3の場合、月額にすると100円程度なので保険としては妥当な価格でしょう。
詳細は下記に記されていますが、延長保証が切れる条件、延長保証が適用されない条件など、約款は十分読んでおくべきでしょう。
PS VitaがPS3より高いのは、まだ、開発費を回収できるだけ販売出来ておらず、更に値下げで原価割れも起こしているのかもしれません。
PS3の故障
PS3にはtorneを接続し、地デジの自動録画をさせているので、PS3が自動的に電源が入ったり切れたりするのは当たり前のことで、電源のON/OFFによる電源ランプの点灯など気にしていませんでした。
ところが、ある日、寝ようと部屋の明かりを消すと、PS3の電源ランプが赤く点滅しています。どうしたのだろうと、電源ボタンに触れてみると点滅が止まり、赤く点灯しましたので、その日はそのまま寝ました。
次の日、PS3の電源を入れると、ピピピと3回音がして、電源ランプが点滅して、電源が入りません。何度やってもだめです。とりあえず、PS3に入ったままのゲームディスクを取り出せないかと、電源が切れた状態で、取り出しボタンを長押ししたところ、ゲームディスクを排出できたので、ゲームディスクだけは無事に回収出来ました。
SCEのサポートページを見ても一般的な利用者側の勘違いによるものしか掲載されておらず、それ以外で電源が入らないなら、修理に出すようにとしか書かれていません。
インターネットで検索してみると、YLODと言われる故障のようでした。修理に出せば17000円程度取られた上、HDDは初期化されるとのことです。
YLODの対処方法でも一時しのぎでしかなく、一週間程度でまた再発するとのことでした。
それならばと、新しいPS3(最新のPS3はスプリング式の蓋が安っぽいのでレコーダーセット)を購入し、初期設定をして準備しました。(基本的な動作確認とTVへの接続のみです。新しいユーザーを設定しても、転送した時点で転送元のユーザーで上書きされてしまいます)
YLODとは高温となるCPUやGPUのBGAパッケージのボール半田がクラックを起こし、接触不良となることが原因だそうです。そのため、半田を溶かして一時的に接触不良を直すことが対策となります。
ドライヤーを用意し、ケーブルやHDDを外したPS3の排気口から熱風を吹き込むこと15分、触れないほどPS3が熱くなるので、冷えるまで待ちます。十分冷めたところで、PS3の電源を入れると、何事も無かったかのように起動しました。
動いている間にデータを退避させます。外付けHDDへのバックアップでは、別の本体に繋いだ場合、使えないデータが発生します。データ転送ユーティリティによる旧PS3→新PS3のコピーではすべてのデータが移行出来ます。
PS3本体のデータは140GB程度でしたが、HDDへのバックアップに5時間、旧PS3→新PS3の転送には8時間かかりました。
現在は新しいPS3で問題無く使えています。古いPS3は初期化して廃棄です。
データ転送ユーティリティーは、手順が細かいので、こちらをよく見て行う必要があります。特に機器認証やホームリワードについては注意が必要です。
バックアップ
PS Vitaでは頻繁にバックアップを取っているにも関わらず、PS3ではバックアップを全く取っていませんでした。理由は、時間がかかるだろうと予想してのことでした。
PS Vitaのメモリーカードは最大32GBに対し、PS3のHDDは標準搭載で最大500GB(9mm厚の2.5インチHDD/SSDに換装可能なので現状は最大1TB)、バックアップは1日かかることになります。もちろん、差分バックアップを行えば少なくなりますが、自分でバックアップした項目を管理するしか方法は無く、面倒です。
PS Vitaはバックアップ時間を短くするため、8GBのカードに収まるように常時インストールしておくゲームは調整しています。
保険としてのPlayStation Plus
SCEからはPlayStation Plusというサービスが提供されています。
最近まで、ゲームがいろいろ安価に遊べるなどの特典に魅力を感じず、何故、このようなサービスを提供したのか、わかりませんでした。
そこで、今回の故障です。
SCEはYLODを知らないはずはありません。YLODなどの製造上の問題は過ちを認めてしまうと保障問題となるためメーカーの対応は慎重です。もし認めて、無償修理を行ってしまえば、リコールしなければならない事態に成りかねません。そこで提供したのは、安価な掛け金で最低限のデータ(セーブデータ、トロフィー)をバックアップするサービスです。ただ、保険とは大きな声で言えないため、コンテンツサービスがメインに据えられています。保険だけを100円程度で提供してもらえた方がコアなゲーマーでない人には喜ばれると思います。
そして、PS3と同じ内容のサービスをPS Vitaでも提供を始めました。
PS Vitaは本体の故障ではありませんが(スマホの回路とミドルウェアを流用したのが原因とも言えますが)、ファームでの対応が出来ておらず、ファームの暴走、GPUの暴走、ゲームの終了のさせ方など、さまざまな理由でセーブデータが破壊され、ゲームが起動できなくなる事故が発生しています。セーブデータを消去すれば起動は出来ますが最初からやり直しとなります。
PS VitaへのPlayStation Plusの提供も保険としての意味合いが大きいでしょう。
まとめ
PlayStation Plusとは、PS3とPS Vitaのゲーム保険であると言ってよいでしょう。あとは、月500円を払う価値が自分にとってあるかどうかです。
確かに、500GBのバックアップまたは、個別セーブデータをゲームが終わる度にバックアップを取る手間に比べれば安いでしょう。
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